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［見所］

「バーニング・オーシャン (2016)」に引き続いて、ピーター・バーグ監督とマーク・ウォールバーグの組み合わせ。

2013年のボストン・マラソン爆弾テロを舞台に、犯人のチェチェン人兄弟を追い詰めていくFBIと地元ボストン警察を描く。

原題：Patoriots Day (2016) 米国版Blu-ray

アメリカ映画 133分（アメリカ劇場公開：2016.12.21）

邦題：パトリオット・デイ（日本劇場公開：2017.6予定）

ジャンル：ドラマ、歴史、サスペンス

監督：ピーター・バーグ

原案：ピーター・バーグ、マット・クック、ポール・タマジー、エリック・ジョンソン

脚色：ピーター・バーグ、マット・クック、ジョシュ・ゼッツマー

製作：ドロシー・オーフィエロ、ディラン・クラーク、スティーヴン・レヴィンソン、ハッチ・パーカー、マイケル・ラダッツキー、スコット・スチューバー、マーク・ウォールバーグ

音楽：トレント・レズナー、アッティカス・ロス

撮影：トビアス・A・シュリッスラー

編集：コルビー・パーカー・Jr.、ガブリエル・フレミング

［出演］

マーク・ウォールバーグ（トミー・サウンダース巡査部長）

ミッシェル・モナハン（キャロル・サウンダース、トミーの妻）

セーモ・メィキッツ（タメルラン・ツァルナエフ、チェチェン人兄弟の兄）

アレックス・ウルフ（ジョハル・ツァルナエフ、チェチェン人兄弟の弟）

ケヴィン・ベーコン（リチャード・デローリエ、FBI特別捜査官）

J・K・シモンズ（ジェフリー・プグリース巡査部長）

［ストーリー］

2013年4月15日愛国者の日、休職が解かれたばかりのボストン市警のトミー・サウンダース（マーク・ウォールバーグ）は、ボストン・マラソンの警備役を命じられ、ゴールライン近くに立つことになる。

海外からも多くの人々が参加したボストン・マラソンだったが、ゴール付近で爆弾が爆発、多くの参加者と見物人が爆風でなぎ倒される。その12秒後、100メートル離れた地点で2度目の爆発が起こる。

マラソンはすぐさま中止となり、トミーらの警官は現場の人々の誘導とけが人の救出に当たる。すぐさまテロ事件と判明し、FBI特別捜査官デスローリエ（ケヴィン・ベーコン）が捜査の指揮をとることなる。

［感想］

悲惨なボストン・マラソン爆弾テロ事件を描いており、事件の発生から、ボストン警察とFBIによる犯人の割り出しと犯人を捕まえるまでの話。

監視カメラの映像からすぐに身元が判明したチェチェン人兄弟のツァルナエフ兄弟は爆弾を持って逃走するが、途中で警官を殺し、中国人からベンツのSUBを強奪するなど、やりたい放題。

警察隊に追い詰められた2人は、手製の爆弾を警察に投げつけて大暴れをするが、兄のタメルランは警察の銃撃を受けた上、逃走中の弟の乗る車にはねられ死亡する。

弟のジョハルは車を捨てて、住宅街のどこかに潜む。ボストン警察は付近に非常線を張り、一軒一軒家を訪ねて犯人を捜すことになる。

犯人の論理は、シリアやイラクで一般の人々が戦争に巻き込まれて死亡しており、自分達がアメリカで多数の一般市民を殺すことは正義であるということだ。江戸の敵を長崎で討つという、まさにテロリストの論理なのだが、こういう人間を説得することは非常に困難で、今後もこういった狂信者によるテロ事件は続くだろうと思わせる。

プロデューサーも兼ねる主演のマーク・ウォールバーグは事件の捜査に当たる警察官の役で、アクションシーンはほとんど無く、淡々と犯人を追い詰めていく。

［補足］

CBSフィルムズの製作で、劇中では当時のCBSのニュース映像が多数使われている。

［お勧め］

ドキュメンタリータッチで実際の事件をほぼ忠実に再現している。サスペンスファンだけでなく、ドキュメンタリーファンにもお勧め。

英語版予告編：

［ソフト］

米国版Blu-ray

英語・フランス語・スペイン語音声、英語・フランス語・スペイン語字幕

画質・音質とも良い

日本版ソフトは現時点では未発売